コーヒーの歴史 発見された起源

大昔にコーヒーは発見されていた

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コーヒーの起源は定かではなく、たくさんの伝説があります。

年代別に紹介していきます。

 

 

~西暦900年頃~

コーヒーに関しての記録は、アラビア人のラーゼスと言う人が、文字を書いて記録したのが最初だと言われています。ラーゼスは医師で、コーヒーを薬として使えるのではないかと思い、コーヒーの種子を煮込んで出てきただし汁を、バンカムと名付けて、患者に服用させていたようです。

なぜバンカムなのかというと、コーヒーの種子はアラビア語「バン」といい、だし汁のことを「カム」と言うので、バンカムとなったそうです。

 

ラーゼスの書き記した文献にはこう書かれていました。「コーヒーには消化や強心、利尿の効果がある」と、書かれていました。

 

後に、イスラム教徒の医師のアヴィセンナは、ラーゼスと同じような記録を残しています。「熱さ口当たりよさ第一級なり。人によりてはその興ざましなること第一級。身体各部を強化し、皮膚を清めて湿りを取り去り、香りを生む」と書かれていて、これは単なる飲み物として飲むだけではなく、薬としての効能があるということを証明する記録で、その後も薬として使われていたそうです。

 

コーヒーにはカフェインが入っていて利尿作用があるというのは現代ではよく聞きますが、これを大昔に発見したのは素晴らしいことですね。

 

 

~年代不詳~

アビシニア(現在はエチオピア)にヤギ飼いのカルディという人がいました。ある日カルディが育てているヤギが牧草地に生えている、ある一本の木になる実を食べました。すると、急に騒ぎだし、興奮状態になることがわかりました。それを、近くの修道院の院長に話してみると、不思議に思って院長自らその木の実を茹でて、飲んでみたのです。

すると、あら不思議、スカッと爽快な気分になったのです。そして、いいことを思いつきました。夜の儀式中に居眠りをする修道僧に飲ませてやれば、興奮状態になり、居眠りどころではなくなり儀式に集中できるのではないか、と。

そして、飲ませてみたところ、効果はバッチリ!修道僧たちは居眠りせずに儀式を行うことができました。それから「眠らない修道院」と呼ばれるようになり、噂の「眠らない修道院」は”魔法の木の実”を茹でて飲んでいるということが知られて、”魔法の木の実”が国中に求められるようになったのです。

この伝説は西暦900年ごろとも言われていますが、詳細は不明です。

 

 

~西暦1258年頃~

 

 アラビアのモカ(現在はイエメン)の守護聖人であるシーク・スシャデリの弟子シーク・オマールは、モカで腕のいい祈祷師として評判でした。ある日、シーク・オマールの噂を耳にしたモカの国王が娘の病気を治してほしいとシーク・オマールに依頼しました。

その依頼を受けたオマールは祈祷で病気を癒している最中にモカ王の娘に恋心を抱いてしまいました。そのことがモカ王にばれてしまい、オマールは国外追放され、オウサブという地にいきました。

オマールは、オウサブの山でとても綺麗な羽の小鳥が小枝にとまり鳴いているところを見つけました。その鳴き声の美しさに思わず手を伸ばすと、そこには小鳥の姿はなく、花と果実があるだけでした。お腹が空いていたオマールはその果実をもぎ取り、洞窟に持ち帰って、スープを作りました。その果実で作ったスープはとても香りがよく、飲んでみると元気が出たような気がしました。それがコーヒーだったそうです。

その後、シークの子孫がきっかけにコーヒーが世の中に普及していきます。

 

 

 

世界初の喫茶店開店

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1510年頃、世界初の喫茶店がカイロに作られました。

1554年には、「カヴェー・カネス」という有名な喫茶店がトルコの首都コンスタンチノープルに開店しました。調度品や装飾に凝った作りで居心地がよく、トルコ人の支持を集めました。これが人気を博し、トルコには喫茶店が急増し、喫茶店はどんどん豪華な装いになっていき、当時の喫茶店には絨毯も敷かれていました。

トルコにやってきた様々な国の商人や旅人、法官などが訪れるようになり、喫茶店は「賢者の学校」と呼ばれるようになりました。

 

コーヒーの作り方の変化

コーヒーの作り方は今とは違い、1554年頃のトルコではコーヒー豆を煎り、それを石臼で挽いて煮ただし汁を飲む「ターキッシュ・コーヒータイプ」が主流でした。

それから、ヨーロッパ中にコーヒーブームを起こし、フランスにもコーヒーブームが起きました。そのフランスで革新が起きました。

今のコーヒーの作り方「ドリップ式」がフランスで考案されたのです。これを考えたのは名前もわからない一人のブリキ職人です。ポットの中に布袋を入れてその中にコーヒー豆を挽いた粉を入れ、熱湯を注いで作る現代のコーヒーの作り方です。